雄ごころに関連した俳句の例をまとめました。
雄ごころを含む俳句例
啼く鹿の雄心かなし月浴びつ/沢聰
雄心のほのかに紅し袋角/高木一恵
みちのくに雄心亢る野焼かな/齋藤玄
巌を打つ水の雄心山女釣り/飯田龍太
潮騒の雄心鶴の来る日なり/長野澄恵
絶壁を仰ぐ雄ごころ初蝶来/菅原鬨也
雄心のまだ少しくは羽抜鳥/大井戸辿
雄心の直きすがたの緑摘む/藤村克明
山焼の雄心たもつ幾日あり/沼尻巳津子
父の日の濤を雄心もて数ふ/永田耕一郎
亀甲の幹の雄ごころ松の花/鍵和田ゆう子
冬木鳴る教師雄ごころ保たずば/友岡子郷
紅梅に半ば雄ごころ透りけり/藤井冨美子
茂吉らが歌の雄ごころ朴咲けり/福永耕二
山々の雄ごころ甲斐は雲凍てて/渡邊千枝子
雄ごころを尽して裸木となれり/遠藤若狭男
雄心をふるいたたせむ木莵の声/宇多喜代子