毛穴に関連した俳句の例をまとめました。
毛穴を含む俳句例
少年の毛穴十方寒の闇/飯田龍太
空五月杉の匂ひの毛穴にも/原裕
八万の毛穴に滝の風涼し/正岡子規
人間の無数の毛穴春を待つ/岡野順子
松の花幽霊はまだ毛穴にゐる/金子晉
瀧の月散るや毛穴に風起る/正岡子規
毛穴寒し朝の汽笛を吸い込ませ/三谷昭
氷噛ンデ毛穴ニ秋ヲ覺エケリ/正岡子規
炎天や我が毛穴より我が涙/磯貝碧蹄館
老漁夫のうなじの毛穴昼焚火/川崎展宏
身を拭けば毛穴涼しき虹の風/大熊輝一
たのもしく汗湧き出づる毛穴かな/原月舟
毛穴より滝のあをさの入り来り/榎本好宏
鶏頭の毛穴立ち行く北風かな/岡本癖三酔
毛穴より疲れ抜けゆく柚子湯かな/森山暁湖
空つ風の刺されし毛穴持て歩く/斉藤きよう子
山の陰気毛穴にしみる銀河かな/飛鳥田れい無公