番茶に関連した俳句の例をまとめました。
番茶を含む俳句例
白川の石屑径番茶干す/中川四明
十二月八日番茶をひとつかみ/熊田邨
独り酌む番茶よく出ぬ年忘/中島月笠
土瓶より番茶たらたら大石忌/鈴木鷹夫
塩番茶喉をころげて田草取/森原天風子
栗を飯に番茶を隣りから貰ふ/角田竹冷
膝まづくための藁束番茶摘む/上崎暮潮
冷めてゐる番茶甘露や年木作務/河野静雲
処暑なりと熱き番茶を貰ひけり/草間時彦
虫をきく後ろに冷えし番茶かな/野村泊月
飲みなれて番茶焙ずる野菊かな/角田竹冷
しぐるゝや番茶土瓶の肩の艶/久保田万太郎
すこし濃き番茶を入れる初しぐれ/小倉一弥
番茶あつき驕りを雲雀上りけり/金尾梅の門
どうやらけふは暑くなりさう番茶の香/高澤良一
おらが家の花もさいたる番茶かな/ウマイウマイ/芥川龍之介