夕市に関連した俳句の例をまとめました。
夕市を含む俳句例
夕市に鶏頭売れり金盥/沢木欣一
夕市に貝焼匂ふ能登の秋/近藤明美
夕市の外れを囃し飾売る/柏谷景昌
まだ濡れてゐる夕市の紅蕪/新田祐久
夕市にその日の鰯樽で着く/北澤瑞史
夕市の最中に着けり鰆船/大森三保子
牡丹見し帰路を夕市歩きけり/杉本寛
雪解風夕市海のものばかり/千田一路
夕市に山の音する歯朶を購ふ/平野冴子
夕市に搗布を刻み刻み売る/水野すみこ
夕市や地べたの華の海老栄螺/石川桂郎
夕市や手もと明るく黄菊買ふ/館岡沙緻
夕市や蟹の眼を打つ玉あられ/東條素香
夕市や顔いかめしき鯒かさご/草間時彦
貝割菜揃へつつ売り夕市女/谷内みつ子
尾花蛸這はせ夕市しぐれけり/山崎冨美子
甚平も来て夕市の捨て値どき/千田一路「波状」