腓/こむらに関連した俳句の例をまとめました。
腓/こむらを含む俳句例
夕立のあとやはらかき腓/角光雄
猟銃音歩む腓に響きたり/山口誓子
蛭神が吸う六歳の腓かな/永田耕衣
だしぬけに腓攣りたる寒蕨/大木孝子
月光に探してゐたる腓かな/岡井省二
腓かたく恋仇みる野のあそび/渋谷道
夾竹桃散る夜の腓がへりかな/菅原鬨也
繁ぎ馬蚋に肉動く腓かな/長谷川零餘子
寒波来るこむら返りに起されて/小池都
竜天に登りしこむら返りかな/松本圭司
ねぢ花の野をおのおのの腓かな/岡井省二
蛭の血の垂れひろがりし腓かな/富安風生
着膨れ聞くこむら返りの直し方/高澤良一
ふうせんむし腓返してしづみけり/岩井野風男
露の身をおそひしこむら返りかな/八木林之介
耶蘇誕生会の宵にこぞり来る魔の声。少くも猫はわが腓吸ふ/釈迢空