召さるに関連した俳句の例をまとめました。
召さるを含む俳句例
冬帝に召されて桂信子かな/鈴木節子
召さるるといふ空の夏燕かな/石田勝彦
母召され残る手毬と夢二の絵/片寄みづえ
炎帝に召されしなかに母もをり/能村研三
老銀杏天に召されて黄葉舞ふ/百合山羽公
佐保姫に召さるゝ妹のわかれかな/日野草城
冬御空老いて召されしもの多し/水原秋桜子
召されなば花野このままさまよひて/原柯城
白露の日召されし父の形見かな/稲畑廣太郎
召されませ軽ろき苧殻の箸とりて/佐田かずえ
召されゆく日を待てど菊もうるはしき/瀧春一
をみなの魂たかく召されつ聖母の月/中村草田男
吾子召さるあたかも望の隈なきに/竹下しづの女
石蕗一輪妻の召されてしまひけり/七田谷まりうす
いつ召されてゆくとも、音たててすする鱈汁なり/成田夜雨