望みに関連した俳句の例をまとめました。
望みを含む俳句例
望みゐし扇子役へ年玉に/片岡我当
一画家の望みに叶ふ紙を漉く/森田峠
大和路の望みの春も暮れにけり/智月
望みごと言ふはたやすく暖かし/林翔
正月や望みの高き絵馬あふれ/林民子
子に託す一縷の望み紙を漉く/小川翠畝
米寿なほ生くる望みや初山河/大塚伊勢
奈良女高師望みし日はも冬外套/鈴木栄子
或る朝の背伸び望みの寒ごもり/河野南畦
梅雨の音高望みして寝ねられず/奈良文夫
煉炭熾す望みなき掌と思はねど/小林康治
霜つよし一縷の望みまだ捨てず/相馬遷子
今日ばかり望みのままに子供の日/羽村野石
晩年の子に望みかけ芋茎むく/三宮/美津子
軽ろき句を望みてならず団扇かな/尾崎迷堂
蝶とぶや此世に望みないやうに/一茶/文化六年己巳