暮天に関連した俳句の例をまとめました。
暮天を含む俳句例
月山の暮天うつくし雛燕/皆川盤水
松は高し暮天を移る鴨の声/斎藤空華
水鳥の聲のかたまり暮天冴ゆ/高田蝶衣
波の刃を暮天にのこす秋の汐/石原八束
海鼠噛む遠き暮天の波を見て/飯田龍太
稲扱機音し暮天にはばからず/山口誓子
立葵いよよ素知らぬ暮天かな/金井徳夫
いつまでも暮天のひかり冷し馬/飯田龍太
凧揚げし手の傷つきて暮天かな/渡辺水巴
水現れて檜山の暮天曳き落つる/野沢節子
虹ありし暮天の碧さはなやぐも/内藤吐天
鉄風鈴鳴りぬ暮天にまぎれなく/村越化石
団扇さげて見やる暮天の鷺影かな/幸田露伴
引鴨のふたてにわかる暮天かな/福田甲子雄
紙鳶あげし手の傷つきて暮天かな/渡辺水巴
暮天の冬日掴み来たれよかじかむ子/細谷源二