書見に関連した俳句の例をまとめました。
書見を含む俳句例
この時を静に書見朝時雨/永井志九令
扇かへて君かあた書見るのみぞ/白砧
書見てもあるや机辺の落椿/尾崎紅葉
秋惜しむ成巽閣の書見の間/南秋草子
堆書見ゆ避暑山荘の障子より/皆吉爽雨
山寺に書見の灯ある二日かな/山本洋子
手焙をいつくしみつゝ老書見/柏崎夢香
書見たる家の蚊遣や夜の山/岡本癖三酔
書見器にあづけし画集花明り/朝倉和江
書見器に寒夜気流る彩なして/石川桂郎
緑さす書見器隠り夫睡れり/石田あき子
真菰などばさと活けたる書見の間/森澄雄
書見してしきりに露のとぶ日かな/田中裕明
馬追きて野にあるごとき書見かな/大石悦子
書見器が掴む「チボー家」読初めに/楠本憲吉
知た名のらく書見へて秋の暮/一茶/文政五年壬午