暗夜に関連した俳句の例をまとめました。
暗夜を含む俳句例
晩秋の日本海暗夜は碧/金子兜太
猫の恋暗夜行路を跳び交し/狩行
恋の猫暗夜行路を跳び交し/鷹羽狩行
かりがねの暗夜南へ次のこゑ/猪俣千代子
ちちろ鳴く暗夜の土に罅隙なし/内藤吐天
やもりはう暗夜は駅が鼓動する/大西健司
咳やまぬここより暗夜行路の地/対馬康子
汗ばむや電波暗夜をとびみだれ/和田悟朗
羽蟻落つ「暗夜行路」の終章に/和田祥子
谿すさぶ暗夜のもみぢ赫と散れ/林原耒井
暗夜の水寒き地中を落ちゆけり/永田耕一郎
毛虫落ちて暗夜の土をあるきけり/加藤楸邨
魚はみな下唇ののびる暗夜かな/宇多喜代子
潮を吹く荒磯暗夜の奥にみえそこよりとどく海の鳴る音/下村光男
歯車の無数なる歯が噛み合ひしまま静止せる暗夜とおもふ/真鍋美恵子