旦暮に関連した俳句の例をまとめました。
旦暮を含む俳句例
去来忌や旦暮に在す嵐山/日野草城
爐酒盛雪は旦暮の刻なしに/上村占
病人に寒き旦暮や猫柳/宮部寸七翁
新涼や旦暮至福の刻ながれ/新井英子
わが旦暮菊吸虫のありやなし/飯島晴子
垣薔薇の売女に匂ふ旦暮かな/飯田蛇笏
梅に歩す旦暮の閑を加へたる/河野南畦
菊秋の旦暮の香や新仏/吉武月二郎句集
薦巻く松肉界旦暮繰り返す/磯貝碧蹄館
金堂の扉の旦暮にあたたかし/下村槐太
こんもりと栂や旦暮を雪の降る/村越化石
やうやくに雛餅干ぞる旦暮かな/飯田蛇笏
公魚の旦暮のごときぬくもりよ/吉田鴻司
機関庫の旦暮のうまごやしの雨/下村槐太
死のちかき母おはすかな旦暮に霧/下村槐太
軒ちかみ九輪は霜の旦暮かな/『定本石橋秀野句文集』