無色に関連した俳句の例をまとめました。
無色を含む俳句例
鉱毒は無色透明滴れり/津田清子
片栗の群落にゐて妻無色/清水逍径
瞳の中の砂粒無色特車隊/阿部完市
霧氷林無色無音の時の中/川崎俊子
殺到する汐の青さに水母無色/内藤吐天
火の酒の無色透明雪催/いはらきようこ
熔接の火花無色となる炎暑/横溝やす子
冬の草誕生石の無色なれば/長谷川かな女
春ともし重ねし蹉跌もう無色/下山田禮子
氷岳の見える病院コップの無色/伊丹公子
髪洗うあとは無色になりたくて/平田亜希
画展出ていつもの無色梅雨の街/八牧美喜子
眼を病んで無色の扉あやすなり/野路斗志子
紫陽花となるまではただ無色かな/平井照敏
艶に無色や田打ちつづけて解くる帯/草田男
飾りして無色無人のランドリー/郡山やゑ子