塑像に関連した俳句の例をまとめました。
塑像を含む俳句例
白たへの塑像いだきて海の旅/篠原
窓に入る月に塑像壷をかつぎ/篠原
黄落や森の奥処の白塑像/石原八束
底冷の塑像見る我も一作家/下村槐太
旅ゆくと白き塑像の荷をつくり/篠原
月のかげ塑像の線をながれゐる/篠原
海光のあまねき塑像聖五月/伊東宏晃
葉桜や塑像は手なき勤労者/宮坂静生
雑草の花アトリエに塑像成り/瀧春一
塑像考へてをり柳散つてをり/西本一都
氷柱も痩せて塑像のうつむける/瀧春一
芽木の風青年塑像となる怖れ/斎藤宵路
カーテンに鈍色寒き塑像かな/石島雉子郎
何となく夜の塑像にカレーの香/田浪富布
吾も塑像も夕焼け怠惰些事ならず/川口重美
一日の終りの光り立つているのは生きた塑像/吉岡禅寺洞