捨水に関連した俳句の例をまとめました。
捨水を含む俳句例
捨て水を猫の舐めゐる秋の暮/林徹
捨水の一閃に木曾氷りたり/上村占
捨水に光ありけり指荒るる/高橋正子
捨水の即ち氷る寒に在り/池内たけし
捨水の波を打ちゆく蓼の溝/山口青邨
薄氷の上捨て水の滑り行く/木村八重
豆腐屋の捨水跡を飛ぶ胡蝶/内田百間
捨て水に雲の去来や飛ぶ胡蝶/内田百間
捨て水は水にも似たり春の暮/安井浩司
捨水をこほろぎの嗅ぐ山の暮/進藤一考
ありまきに女捨て水ためらはず/山下喜子
寒漉の捨て水を鼓とひびかする/宮津昭彦
捨て水も菊の匂ひの稽古果つ/古賀まり子
捨て水のやがて氷るや三十三才/荻原井泉水
捨て水の身を張りて地に凍てつけり/大串章
捨て水も容れてかげろふ日本海/能村登四郎