細火に関連した俳句の例をまとめました。
細火を含む俳句例
燭の火の細きに睦み彌撒始/村田脩
薺打つ細め細めし粥の火に/赤松子
冬の夜や火の影細し綿車/大阪-本好
春一番煎薬の火を細めたり/石川桂郎
油凍りともし火細き寝覚めかな/芭蕉
燐寸賣るともし火細し枯柳/正岡子規
目刺焼き了りたる火を細めけり/篠原
行燈の火を細くして月見哉/正岡子規
金殿のともし火細し夜の雪/正岡子規
夫戻る声に蕗煮る火を細め/吉田とし子
崖下に見えて細き火磯かまど/今村泗水
大文字の消え細る火の山に帰す/亀井糸游
寒天煮るとろとろ細火鼠の眼/橋本多佳子
梟鳴く夜や炉火細く夫を待つ/原山はね子
うすくもる日の冬瓜に細き火を/正木ゆう子
御子良子のともし火細しほとゝきす/正岡子規