花器に関連した俳句の例をまとめました。
花器を含む俳句例
陶花器の影の伸縮花杏/上窪則子
碧天を花器に泰山木の花/筏奈雅史
夏ちかき晩餐の花器水満てり/石原舟月
律の風槌で打出す銀の花器/阿部月山子
新涼の花器に囲まれ睡るなり/朝倉和江
花器の水硯にすりて四迷の忌/松本澄江
抱きし花器の涼感受賞確かなり/奈良文夫
花捨ててむしろ涼しき硝子花器/朝倉和江
菊冷えに花器の水替へ忘れをり/河野南畦
水透く花器二月は妻も透くごとし/友岡子郷
花器いくつ棚にねむらせ鳥ぐもり/朝倉和江
花器を透かせ前衛華展静かに混む/楠本憲吉
びいどろの花器からつぽの秋まひる/楠本憲吉
仕損じ花器捨てにゆく晩夏ふかい野に/伊丹公子
花器あふれるウインドに招かれ明るい僕/阿部完市