口籠るに関連した俳句の例をまとめました。
口籠るを含む俳句例
晩年や鵙に囲まれ口ごもる/穴井太
柊の花はひぐれを口ごもる/穴井太
磯あかく乾きて蛙口ごもる/杉山岳陽
秋の蝉我はも何に口ごもる/行方克巳
霜の廟口ごもり訪う孔子訓/徳安通敬
はたた神終りの方を口ごもる/高澤良一
夏雲の高さにひと日口籠る/津沢マサ子
苔清水馬の口籠をはづしけり/正岡子規
質されて子の口ごもる春の雷/高澤良一
風花や所詮愚痴ゆゑ口ごもり/岸風三楼
盆経を消す祈祷さへ口籠りて/下村ひろし
おほきにといひ口ごもる余寒かな/室生犀星
こほろぎの伽も今宵は口ごもる/千代田葛彦
紫蘇もんで此の世のことを口籠る/鳴戸奈菜
ふくろふの口ごもり鳴ける良夜かな/水原秋桜子