船腹に関連した俳句の例をまとめました。
船腹を含む俳句例
船腹に第九ひびかひ年詰る/原裕
北欧の船腹垂るゝ冬鴎/秋元不死男
夜光虫船腹より吐く水に湧く/篠原
船腹の絶壁なせり夏帽子/行方克巳
船腹をなほも見渡す鳥曇/杉野一博
夏服の首が出てをり船腹に/藤後左右
競漕の船腹ほそく岸に寄る/鷹羽狩行
船腹ののしかかりたる冬薊/綾部仁喜
船腹の白痛からむ秋は走り/和田悟朗
船腹に冬日とびつく朝の航/上田日差子
夜釣人寝し船腹のかげをゆく/五十嵐播水
寄す波の打つ船腹もおぼろかな/堀田春子
船腹の汚れかすかに夏きざす/片山由美子
船腹に五月の波の響きかな/島田五空「裘」
思惟の船腹突堤汚れだぶつく午後/鈴木六林男