後夜に関連した俳句の例をまとめました。
後夜を含む俳句例
毛ふとんやこわい夢見る後夜鐘/涼莵
停年の後夜かけて読む三國志/安東次男
寒雷後夜雨しづかに強く語る/香西照雄
居風呂に後夜きく花のもどりかな/蕪村
月界にひびきて涅槃後夜の鐘/野澤節子
ふと立つて後夜撞く僧よ月今宵/大谷句佛
嶺の松や後夜後ト前キの冬の月/尾崎迷堂
後夜の燭またたきましぬお水取/山口峰玉
修二会後夜油も減つてねむたしや/大野林火
初夜後夜の鐘つきやみし別れ霜/老尼-松吟
後夜起きをして寒声に出でゆける/岸田信乗
猫の恋後夜かけて父の墓標書く/中村草田男
後夜覚めて耳に棲みつくかねたたき/千代田葛彦
悼文霞/白炭の骨にひらくや後夜の鐘/蕪村遺稿