野良着に関連した俳句の例をまとめました。
野良着を含む俳句例
女杣野良着でひらく草の市/矢野愛乃
柴栗の破顔一笑野良着干す/今井茅草
南洲の野良着涼しく大いなる/堀口星眠
朝日涼し野良着も蠅も縞模様/香西照雄
烏瓜野良着をまとひ惑ひなし/成田千空
竃に稲架の匂ひの野良着干す/坂内佳禰
夕顔に隠れ野良着を脱ぎはじむ/影島智子
玉虫や野良着ばかりの我が箪笥/塩見蛙子
糸とんぼ野良着干しある石の上/岡部幸子
今朝着けし野良着干さるる盆の寺/橋本逍月
梅咲いて紺の野良着がよく似合ふ/石川文子
野良着干す夜風の甘し花みかん/松尾千代子
溜の屋根に脱いである野良着春さき/喜谷六花
蛍飛びそめしに野良着まだ脱がず/石井とし夫