果樹に関連した俳句の例をまとめました。
果樹を含む俳句例
土寄せて果樹下きよらに梨終る/及川貞
小豆粥果樹にも供へ農を継ぐ/楠部南崖
年順に栄えて果樹の接木かな/山崎楽堂
日色すぐ落日めくや冬の果樹/中島斌男
春あさし饗宴の灯に果樹の靄/飯田蛇笏
果樹植うや庭隅の土耕して/遠藤ちづる
苹果樹や日暈のごとく冬の肥/栗生純夫
冬ぬくく果樹の畑も屋敷うち/長谷川素逝
枝細ま~紙滓つけて果樹の冬/楠目橙黄子
草刈るや果樹林に光しみ透る/川島彷徨子
川音のあるかなしさや果樹植うる/村沢夏風
風にむかひて小鳥漂ふ果樹の空/島村元句集
富士見ゆる丘のなぞへに果樹植うる/藤田知子
果樹闇に肉体じわじわずきずき老ゆ/金子兜太