薄刃に関連した俳句の例をまとめました。
薄刃を含む俳句例
七草へ薄刃きらりと城の町/大津京子
井のもとへ薄刃を落す寒さかな/蕪村
香水や薄刃のごとくすれ違ふ/石嶌岳
鶯や薄刃に油ひきをれば/大木あまり
炎日の薄刃をためす拇指の腹/横山房子
畳屋の薄刃を研げる夜寒かな/室生犀星
紙をたつ薄刃さばける夜寒かな/上村占
雪の森薄刃のごとき日が匂ふ/福永耕二
凍蝶に触るる薄刃に触るるごと/小川斉東語
泳ぎ出て薄刃のごとき蛇の水尾/平井さち子
逢ふための薄刃のごとき夏の帯/櫛原希伊子
きさらぎや薄刃のごとき波がしら/片山由美子
焼く栗に薄刃入れつつけふはひとり/森川暁水
甘鯛を薄刃におろす暮春かな/岡田鉄/『卆心』