葉音に関連した俳句の例をまとめました。
葉音を含む俳句例
風に葉の音と思はぬ芭蕉哉/太無
短夜の葉音と過ぎし走り雨/橋本榮治
ちらぬ木葉音を分けけり皮草履/調川子
雨兆す風の葉音や目細鳴く/長谷川草洲
雪降るや葉音収めて竹立てる/臼田亜浪
おかめ笹梅雨の葉音を沈めつつ/石川桂郎
月焼に散る葉音なし蚊帳に入る/渡辺水巴
秋の蝉葉音のごとく鳴きにけり/米須盛祐
古き葉の音の中なる木の芽かな/藤本美和子
吹き飛びし葉の音立つる月夜かな/藺草慶子
唐黍喰む葉音の澄みの木曽仔馬/鷲谷七菜子
寝てをれば静けさ葉音小春かな/大須賀乙字
草の葉の川波の音をききたまえ/栗林一石路
葉の音に犬吼えかかるあらしかな/斯波園女