鈍行に関連した俳句の例をまとめました。
鈍行を含む俳句例
豊年や窓枠太き鈍行車/岡本眸
海沿ひを走る鈍行波の花/斉藤葉子
鈍行の膝に童女や夕花野/加藤耕子
鈍行も時に疾駆す葡萄郷/北野民夫
桐の花少年と乗る鈍行車/海老名衣子
樹をもたぬ蝉鈍行の川一本/飯島草炎
鈍行の隅にひとりの旅の神/丸山海道
鈍行もよし駅毎の刈田見て/若月一敬
鈍行や海と平らに瑞穂の田/成田千空
風の中鈍行で行きさがす柩/阿部完市
鈍行のなかなか発たぬ花の駅/鈴木鷹夫
鈍行の中まで稲田の照り返し/高澤良一
鈍行の列車しんかん行々子/平井さち子
めかくしして春夕焼の鈍行列車/長谷/岳
鈍行を愛し冬野へ身をゆだぬ/金箱戈止夫