自刃に関連した俳句の例をまとめました。
自刃を含む俳句例
強霜や若き自刃の墓十九/水原春郎
桐の花畢んぬ淀の自刃跡/大橋敦子
春月の自刃の廣場濤を聴く/古舘曹人
練炭もて点す線香自刃の山/井桁白陶
自刃せし菊人形の匂ひかな/仙田洋子
全山のかなかなしぐれ自刃跡/近藤一鴻
貼り替へて明るき障子自刃の間/森田峠
遺影秋深し自刃供へまつり/佐野青陽人
利休忌の自刃は闇のさくらかな/山本一雄
海女沈む自刃のごとき深さまで/大口元通
雪玉を投げて自刃の地なりけり/吉田鴻司
山茶花のうち崩るるは自刃に似て/高澤良一
自刃の間懐炉もつとも熱かりし/北見さとる
なまなまとばったのみどり自刃の地/鍵和田ゆう子