母国に関連した俳句の例をまとめました。
母国を含む俳句例
夏の雲胸に母国を去る願書/有馬朗人
戦へる母国は遠く草枯れぬ/加藤楸邨
新涼の母国に時計合せけり/有馬朗人
母国より告ぐ英霊は結露せよ/仁平勝
花エリカ母国の違ふ墓並び/松本澄江
君等が母国今冬青き月の下に/加藤秋邨
煮凝の喉にとけゆく母国かな/大屋達治
白鳥を見舞ふ母国の大寒波/百合山羽公
とおい母国旧植民地の絨緞踏む/伊丹公子
わたなかに母国しづめり天の川/高林蘇城
愉しき七面鳥へ流れる母国の噂/和田悟朗
見る月に異国母国もなかりけり/西本明子
鵙鳴いて母国の空はしづかなれど/瀧春一
母国の香料もち寄る移民花火の家/伊丹公子