悲喜に関連した俳句の例をまとめました。
悲喜を含む俳句例
漱石忌悲喜の振幅狭まりぬ/比嘉樹美
短夜や悲喜交々に人遊び/成瀬正とし
一と年の悲喜を巻き込む古暦/田原汎子
窓大きくて夏雲の悲喜も見ゆ/友岡子郷
悲喜あらめ人の眺めの花咲くも/清水基吉
悲喜何れにも著る被布の一帳羅/山口笙堂
福寿草悲喜の話の中に咲く/阿部みどり女
ゑんどうむき人妻の悲喜いまはなし/桂信子
夕焼けの舟虫に悲喜あるはずなし/友岡子郷
悲喜に北し南し白雪界を出でず/平井さち子
八月尽悲喜のいづれや河馬の眼や/磯貝碧蹄館
涅槃西風悲喜ひといろにひよこ鳴く/中村明子
零余子ころぐ悲喜ことごとく尽きし掌に/富永寒四郎