満ち足るに関連した俳句の例をまとめました。
満ち足るを含む俳句例
空は散るものに満ちたり菊膾/齊藤玄
茸山の浅き山にて満ち足れり/波津女
満ち足らふことは美し八重桜/富安風生
満ち足りて円筒に憑く碧揚羽/攝津幸彦
満ち足りて声もめでたき初雀/岡野洞之
夏草を抜き満ち足りし日暮なり/君島京子
夕湿める田廬の冬灯満ち足りぬ/飯田蛇笏
手の平に初日の恵み満ち足りぬ/中野三允
燗熱くして年の夜を満ち足りし/大西土水
ねんねこの小さき瞳の満ち足りて/鶴間俊子
夕べは鰈の煮付けに一家満ち足りぬ/高澤良一
満ち足りてトルコブルーの花を喰う/大西泰世
蛙の胃袋月あるのみに満ち足るや/磯貝碧蹄館