塗椀に関連した俳句の例をまとめました。
塗椀を含む俳句例
塗椀の内の肉色秋の暮/金子青銅
塗椀の薄紙古りて報恩講/井上雪
塗椀に割つて重しよ寒卵/石川桂郎
塗椀のぬくみを置けり加賀雑煮/雪
塗椀が都へのぼる雪を出て/川崎展宏
塗椀に卵と三日とろろかな/吉田木魂
塗椀のくもりを拭ふ春の雪/長谷川櫂
塗椀の家に久しき雑煮かな/正岡子規
塗椀の重くて母の木の芽和ヘ/桂信子
雪月夜塗椀つぎの世の音す/川村静子
乙字忌の膳に正せし朱塗椀/河野多希女
塗椀に湯気あそぶなりなめこ汁/飴山實
塗椀をひとつづつ出し石蕗の花/岡本高明
雪の夜のほとけよろこぶ朱塗椀/神尾久美子