幽明に関連した俳句の例をまとめました。
幽明を含む俳句例
目つむるや青葉雫す幽明に/耒井
月山の天へなだるる花芒/久田幽明
冷し酒幽明界となりはじむ/石田波郷
幽明の境の尾根を月照らす/福田蓼汀
幽明を異に俳磚しぐるゝ日/桑田青虎
消えてゆく露幽明の刻きざむ/滝青佳
たをやかに幽明距つ春の虹/殿村菟絲子
幽明のあはひに翅の布団かな/寺井文子
幽明の別はありけり花曇/長谷川かな女
幽明へ落葉ぞひびく霧の夜は/佐野良太
雪しまく幽明の牛立ちゐたり/平井照敏
幽明をやがて隔てむ花冷えて/中條角次郎
雲雀聴かむ幽明ふたつの顔あげて/折笠美秋