釉に関連した俳句の例をまとめました。
釉を含む俳句例
釉汐頭めき壺冬麗/中戸川朝人
黒釉に爽やかな白巴紋/沢木欣一
糸滝の緑釉の壺大いなる/伊藤敬子
白釉のすこし紅さし風花す/一丸文子
稲妻の緑釉を浴ぶ野の果に/黒田杏子
釉厚きピカソの皿や山笑ふ/岡田貞峰
青田風杓にて量る釉合はせ/生井慶子
抱瓶の釉かけの乾く鬼餅寒/西銘順二郎
霜月の黄釉の鉢に康熙の銘/伊藤いと子
掌につつむ古黄瀬戸の釉九月尽/加藤耕子
梅雨晴れて杓に重たき釉の澱/ふけとしこ
雷光の緑釉も浴び夜のシャワー/野中亮介
けふ処暑の釉をくぐりし黄瀬戸碗/伊藤敬子