蒸籠に関連した俳句の例をまとめました。
蒸籠を含む俳句例
残菊や祝ぎ事ありし干蒸籠/太田土男
蒸し籠や湯気の底なる走り藷/峯青嵐
蒸籠が道にはみだす年の市/品川鈴子
初鶏や蒸籠重ねの宵のまゝ/大須賀乙字
水の秋まつり蒸籠を舟に干す/吉田紫乃
門に干せる鰹節蒸籠や柿の花/松林朝蒼
門前に蒸籠の湯気や雪の多賀/酒井尹子
蒸籠より湯気立ちのぼる初閻魔/鈴木渥志
蒸籠積む贋へつつひや地虫出づ/石川桂郎
小路ふさぐ雪嶺へ蒸籠けむりけり/金尾梅の門
もうもうと湯気立て蒸籠の朝ばたらき/高澤良一
やしようまの蒸籠噴けり雪解靄/竹中龍青/『蚕影』