ズボンに関連した俳句の例をまとめました。
ズボンを含む俳句例
半ズボン凭れて眠る母の膝/岡田祐二
金策のズボン寝押しす冷まじや/康治
幟一尾大小干して紺ズボン/香西照雄
吊し干すズボン蟹股花大根/川村紫陽
出世遠し膝の形の冬ズボン/岩田昌寿
草虱男のごときズボンにも/横山白虹
階段にズボン脱ぎ捨つ雪の夜/皆吉司
昔スフのズボンの折目更衣/川崎展宏
退院の挨拶だぶつく夏ズボン/高澤良一
不明機とぶ青ズボンの裾膨れ/赤尾兜子
丑年の果の膝ぬけズボンかな/皆川白陀
半ズボン蚋に食はれし跡の足/七戸初子
太ズボンゆく天涯を鹿のこえ/和田悟朗
エプロンの下よりズボン春の雲/皆吉司
腕白のズボンずり上げ進級す/小県一雄
花風に許して貰ふズボンかな/攝津幸彦
つぎ当る農婦のズボン小豆選る/富安風生
半ズボンにて夏の男鹿巡るべく/高澤良一
来島海峡単車で飛ばす半ズボン/高澤良一
椅子火鉢に彼がズボンの脚長い/喜谷六花
俳句例:21句目～
十二月八日夜干しのズボン垂れ/内田美紗
膝小僧うらはずかしき半ズボン/高澤良一
ボロ市やズボンで拭ふ釈迦如来/加藤裕志
こんなにもベルト重たき夏ズボン/高澤良一
つぎ當たる農婦のズボン小豆選る/富安風生
ズボンの皺皆気にしつゝ冬夜辞す/右城暮石
新らしき紺のズボンで秋風分けて/細谷源二
旅の荷の中より出して半ズボン/黒坂紫陽子
清水のんで立つ白ズボン草の中/大橋櫻坡子
渋搗のてらてら濡れしズボンかな/井/苔石
自転車に擦れたるズボン賢治の忌/斎藤耕心
子のズボン継ぎゐて草の香を感ず/宮坂静生
初蝶やつんつるてんの子のズボン/佐藤弘子
蚋敏しズボンの裂け目許されず/青木かくじ
なかなかに鋭きことを半ズボン/佐々木六戈
外套の新しきズボンの穴を掩ひたる/正岡子規
通訳をつとめ幼き半ズボン/大島民郎「山月」
ちらと見ゆ今朝の阿闍梨の半ズボン/木村日出夫
ズボンと股引いちどに脱いで農去寝る/田村了咲
ズボンに手ジャケツの漁夫ののぼる岨/橋本鶏二
俳句例:41句目～
菩薩を感じつつだぶだぶのズボンで走る/四ツ谷/龍
