まくわ瓜に関連した俳句の例をまとめました。
まくわ瓜を含む俳句例
初真桑四にや断ん輪に切ん/芭蕉
柳行李片荷は涼し初真桑/松尾芭蕉
老農の喰はず携ふ真桑瓜/山口誓子
夕凪や母とありにし真桑瓜/森澄雄
月夜まだ蛙とならぬ真桑瓜/中田剛
真桑瓜農夫跼みて味ふも/山口誓子
当節の瓜と似て非の甜瓜/高澤良一
闇の夜きつね下這ふ玉真桑/松尾芭蕉
まくは瓜寄せし一山黄色かな/加来都
まくは瓜戸口に冷す琴糸師/荏原京子
水かえて漉すほどすずし真桑瓜/游刀
裏窓に夜の崖迫り甜瓜食ふ/戸川稲村
人待つとなく手に載りし甜瓜/斎藤玄
茶埃りの手をあらはばや真桑瓜/正秀
真桑瓜歳は絵巻の如く過ぎ/渡辺純枝
水中に母の隠れ家真桑瓜/磯貝碧蹄館
朝市の甜瓜を朝餉代りかな/高澤良一
我はまた山を出羽の初真桑/正岡子規
わらべ達皮は味ないぞ真桑瓜/上島鬼貫
児の手の玉にもあまる真桑哉/服部嵐雪
俳句例:21句目~
夕月のいろの香を出す青甜瓜/飯田龍太
泥の手を青田に洗ひ甜瓜頒つ/津田清子
父母ありし昔真桑や灯も黄いろ/森澄雄
甜瓜やまとくにはら見わたせり/小澤實
甜瓜船次ぎ~下り鵜に遠く/大場白水郎
白くてもしろき味なし真桑瓜/上島鬼貫
見ずなりぬ瓜人好みの真桑瓜/和田祥子
転りてかたちを成せり真桑瓜/和田悟朗
里の子に皮厚うして真桑瓜/広江八重桜
待うけて医師にすゝむる甜瓜哉/高井几董
河童忌や噴井に踊るまくはうり/小林羅衣
真桑瓜二本で乗るや戻り馬/菅原師竹句集
夜は静かなりしむかしの青甜瓜/飯田龍太
別るゝや真桑も甘か月もよか/芥川龍之介
吹井戸やぼこりぼこりと真桑瓜/夏目漱石
西瓜より真桑に夢はありにけり/石塚友二
旅立つや真桑も甘か月もよか/芥川龍之介
旅灼けの顔がかこみぬ真桑瓜/加藤知世子
大垣は夜明けになりぬ真桑瓜/ヒコネ-眠石
ニューヨークタイムズ甜瓜つつむ/浦川聡子
俳句例:41句目~
茶ぼこりの手をあらはばや真桑瓜/水田正秀
我に似るなふたつに割れし真桑瓜/松尾芭蕉
まくは瓜をさなき息をあてて食ふ/木村蕪城