大名に関連した俳句の例をまとめました。
大名を含む俳句例
大名に馴れたる鮎や大井川/毛
霞より引つゞく也諸大名/一茶
大名に酒の友あり年忘れ/炭太祇
大名の石燈籠に萩高し/京極杞陽
大名をとめて蘇鉄の月夜哉/田福
舞初の女大名太郎冠者/後藤夜半
花すゝき大名衆を祭りかな/嵐雪
賣物の大名屋敷秋の風/正岡子規
霜の墓並ぶ大名大大名/下村梅子
大名の如き白菊家にあり/阿部完市
大名の御手料理なり沖膾/正岡子規
行春の大名竹や花咲いて/萩原麦草
八月大名田の上を雨走り/名和未知
大名のお庭は廣し稻十里/正岡子規
大名のしのび出立も小春かな/桃隣
大名の柩ぬれたる時雨哉/正岡子規
大名の家より吹きぬ初嵐/正岡子規
天高し鶏も大名歩きして/栗原加実
燦然と大名竹に冬日かな/松藤夏山
篝火や萩大名のあぶら顔/巌谷小波
俳句例:21句目~
野馬やあとのさびしき小大名/李由
大名の字を桃のはたけかな/水田正秀
うそ寒や綿入着たる小大名/正岡子規
大名の庭に痩せたり女郎花/正岡子規
大名の小聲にうたふ小春哉/正岡子規
大名の駕篭も古びし黴の宿/中本郷顔
大名は牡丹のお間の寒さ哉/正岡子規
大名の顔にかゝるや虎が雨/松瀬青々
大名を藁屋にとめる夜寒哉/正岡子規
大名の通つてあとの寒さ哉/正岡子規
枯てだに火にくばりけり大名萩/露夕
八月大名馬の脚ちふ演し物で/辻桃子
大名の芹つむ女見そめけり/正岡子規
大名になじみの多き熱さ哉/正岡子規
大名の窓に首出す暑さかな/正岡子規
大名のかたゐに劣る月見哉/正岡子規
大名のしのびありきや朧月/正岡子規
大名のひとり月見る夜中哉/正岡子規
大名のひと夜島原くれの春/高井几董
雪吊も大名ぶりや加賀の国/大高霧海
俳句例:41句目~
八月大名一つ囲ひに牛と馬/斎藤宣子
海棠に大名とまる日は高し/正岡子規
大名の独活刈たしとの給ひぬ/正岡子規
茲十日萩大名と謂ひつべし/阿波野青畝
大名の生るゝ時かほとゝぎす/正岡子規
襤褸袷赤大名の曼珠沙華/久保田万太郎
大名の寐間にもねたる寒さ哉/森川許六
づぶ濡れの大名を見る巨燵哉/小林一茶
大名にならばちらさじ雨の花/正岡子規
大名のつくつく見たる海鼠哉/正岡子規
大名をゆすりにかゝる寒さ哉/正岡子規
露の世の露の大名小路かな/山崎ひさを
鶉なく大名地野はいづこにや/中村史邦
漁具ひろげ八月大名大あぐら/岩坂満寿枝
八月大名蚕飼終へたる肩痩せて/奥田恵美
大名ばった千姫の墓つかみをり/稲荷島人
スクエアーダンス八月大名なり/須佐薫子
大名を馬からおろす桜哉/一茶/文政七年甲甲
縞もしま大名じまの芒哉/一茶/文化十三年丙子
勝菊は大名小路もどりけり/一茶/文政元年戊寅
俳句例:61句目~
はつゆきや大名通る四ツさがり/越前/梨一/五車反古