死神を使用した俳句

死神に関連した俳句の例をまとめました。

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死神を含む俳句例

死神に尻餅つかせ鎌鼬/林翔

死神を召使ひをり冬籠/小林康治

死神が春の踏切番に憑く/仁平勝

死神は下戸かも我は年酒くむ/林翔

死神の覗く鳥鍋囲むなり/清水基吉

死神の行きし雪稜月遺り/福田蓼汀

腐刻画の死神笑ふ花七日/星野石雀

死神を遠く遊ばせ寒椿/八木林之助

死神のへつらい笑う帰り花/橋間石

死神と背中合はせの春隣/小出秋光

死神と逢う娯しさも杜若/永田耕衣

死神を蹶る力無き蒲団かな/高浜虚子

死神侍らせ粗衣爽かに独り酒/三谷昭

白牡丹緋牡丹死神がとほし/廣瀬町子

少年の死神が待つ牡丹かな/永田耕衣

身ほとりに死神を飼ひ冬籠/小林康治

手を打つて死神笑ふ河豚汁/矢田挿雲

日参の死神のヒマ潰しかな/永田耕衣

死神と問答しつつ日記買ふ/須山俊夫

霜ひびき犬の死神犬に来し/西東三鬼

俳句例:21句目~

死神の薄き履物花ざくろ/磯貝碧蹄館

死神は美男なるべし荻の声/池田澄子

死神を蹴る力なき蒲団かな/高浜虚子

死神を見送つて居る牡丹かな/永田耕衣

隣家まで来た死神に挨拶する/鈴木石夫

人暑うして死神が死ににけり/永田耕衣

手の中に死神がいる寒暮なり/寺田京子

春一番死神もまた矢を放つ/古賀まり子

死神が死んで居るなり百日紅/永田耕衣

死に神のかの指遺い縷紅草/増田まさみ

死に神の遠出してゐる春障子/尾崎隆則

禁欲の死に神はじけ鳳仙花/増田まさみ

死に神は美男なるべし荻の声/池田澄子

死神とあそぶこゝちや金飼ふ/山田文易

死神の追ひ来る冬を籠りけり/小林康治

死神が時を渡つて来て死にぬ/永田耕衣

死神馳す晴れに吹雪いて八ケ岳/小澤實

死神の素通りしたり韮雑炊/小泉八重子

死神に居留守をつかふ寝正月/山下律子

死に神は近づけまいぞ着膨れて/鉄山幸子

俳句例:41句目~

緑蔭を看護婦がゆき死神がゆく/石田波郷

死神の見えかくれして世はさくら/保津操

死者を早や死に神去りし花柘榴/右城暮石

死神はうからまで来し桃啜る/中戸川朝人

蒲団干すついでに死神も干す/前田吐実男

死神に呼ばれて覚めし秋すだれ/稲垣きくの

死神に踏み込まれたるカンナの家/高澤良一

死に神を負ひ香水の香をまとひ/櫛原希伊子

枯れふかくきて死神をつきはなす/安江里枝

死神もうつらうつらと日向ぼこ/遠藤若狭男

足袋かさね穿いて死神よせつけず/富田潮児

ちぢみ着る死神と寝し髪すゝぎ/殿村菟絲子

たたみ込む暑や死神に手を貸して/高澤良一

若者には若き死神花柘榴/中村草田男「萬緑」

死神の御手をのがれて髪洗ふ/植田房子「花袖」

死神により残されて秋の暮/一茶/文化十年癸酉

死に神は死ねぬ神かな二重虹/山崎十生「招霊術入門」