夜祭に関連した俳句の例をまとめました。
夜祭を含む俳句例
秩父夜祭供物の繭の大袋/飯島晴子
乳匂ふ子や夜祭の遠き笛/菅原鬨也
霜深し秩父夜祭撥ねし朝/旭/青草
六夜祭神杉の根に蚊遣香/海野/勲
歳夜祭聖の賜ふやかん酒/升本行洋
歳夜祭ひげ豊かなる松聖/棚山波朗
秩父夜祭門灯うすき猪鍋屋/町淑子
夜祭の隆々として冬木瘤/青柳志解樹
秩父夜祭万の提灯空焦がす/高木初枝
夜祭の桟敷に火桶配らるる/立木塔児
桑枯れて秩父夜祭来りけり/岡田水雲
桑も瘤着ぶくれて皆夜祭へ/荒井正隆
夜祭や山車に産屋の力紐/岩淵喜代子
夜祭や炭火に猛ける捨煙草/巌谷小波
大根洗つて夜祭近き空乾く/大熊輝一
夜祭の秋父ちちはは魍魎も/矢島渚男
夜祭の秩父別して真赤なり/落合水尾
二十日夜祭の雪残りたる竹籬/浦田一代
六夜祭御饌の雌雄の焼き山女/山下智子
夜祭の戻りの凍ては云はざりき/岸田稚
俳句例:21句目~
二十六夜祭男ばかりの厨かな/曽根/満
夜祭の神饌に荒稲/秩父柚子/森田公司
夜祭の神馬こと~覚め居たり/河野静雲
夜祭の髪のうしろに母のこゑ/嶋田麻紀
夜祭の鬼あぶりだす大焚火/藤井寿江子
夜祭や神馬優しき眼を向けて/都筑智子
夜祭や火を裸木の丈に焚く/鳥居美智子
極月の夜祭山車の競ひあふ/菱田トクヱ
夜祭を見にゆく懐炉配られて/下山宏子
濃き浴衣きて夜祭の灯のなかに/桂信子
秋父夜祭の大霜まぎれなし/成瀬櫻桃子
秩父夜祭の大霜まぎれなし/成瀬桜桃子
秩父夜祭冬星のどれ撃ちおとす/林誠司
秩父夜祭遠き一揆の気勢とも/森戸光子
しんなりと干柿の皺夜祭来/猪俣千代子
肘張って秩父夜祭笛を吹く/猪俣千代子
夜祭りの火と白息の荒れあはれ/多田裕計
夜祭りの秩父に柞凪ぎにけり/塚田登美子
二十六夜祭山女の腹に粟の飯/大井津佐子
秩父夜祭犬の這ひ出る隙もなし/鈴木栄子
俳句例:41句目~
葱大束夜祭の夜を待つ構ヘ/長谷川かな女
秩父セメント秩父夜祭の夜も操業/鈴木栄子
秩父夜祭とは聞くだにもあな寒や/富安風生
ちぎれそうなりんごの皮の夜祭り/松本恭子
こよひ秩父夜祭の榾くべにくべ/成瀬桜桃子
尉となる二十日夜祭の炭火かな/田村美樹子
秩父夜祭山車待つ燗を熱うして/田原口秋峰
秩父夜祭一揆の裔の血のたぎり/飯尾婦美代
北風吹けば烏賊が焦げるぞ夜祭は/鈴木鷹夫
目白押しに秋父夜祭夜がうごく/猪俣千代子
秩父夜祭石もて焚火消しにけり/小川原嘘帥
秩父夜祭ちつとべ酔のまはりけり/成瀬櫻桃子
秩父夜祭蚕飼ひの部屋のがらんどう/岩淵喜代子
夜祭りの町並なべて富士へ向き/小川濤美子「富士薊」