縁側を使用した俳句

縁側に関連した俳句の例をまとめました。

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縁側を含む俳句例

縁側に速達届く梅の花/星野椿

縁側に七夕紙と硯かな/高木晴子

縁側の松竹籠も祝ひ物/鈴木花蓑

縁側の庇の暗し寝待月/高木一水

縁側に切子干して寒牡丹/遠藤梧逸

俤の母縁側に山桜桃咲く/中村姫路

縁側は母の仕事場吊し柿/高橋悦男

秋日濃し縁側散歩されし縁/上野泰

縁側に棒ふる人や五月雨/子規句集

夕焼す縁側へ月の供へ物/鈴木花蓑

縁側に弾みし蚤を見失ふ/中野輝子

小豆干す縁側広き尼の寺/後藤節子

縁側に打水終へし跣かな/野村泊月

縁側の日にゑひにけりお元日/鬼城

縁側の母の屈折日脚延ぶ/橋本昭一

母の爪切る縁側の桃の花/桜井周子

凸柑実玄関も縁側も本棚有/瀧井孝作

台所へ縁側長き月夜かな/大場白水郎

夕月の縁側にゐて形見分け/山本洋子

縁側は家内か外か黒揚羽/宇多喜代子

俳句例:21句目~

尼寺の縁側近きもの芽かな/高浜虚子

朝寒の子に縁側の光りをり/星野立子

椅子一つ縁側に置き秋の雨/京極杞陽

海の縁側さくら貝さくら貝/水内慶太

縁側に立ち塞がりぬ秋日和/野村泊月

縁側に緋毛氈ある日傘ある/京極杞陽

縁側に赤子と芋茎置いてゆく/原田喬

縁側と老婆と猫と炬燵かな/里見宜愁

縁側のある家遺るゆすら梅/寺島美園

縁側の少し高めや水温む/波多野爽波

縁側の川のごとくに月激つ/山口青邨

種芋や縁側雨に濡れしぶき/山本洋子

縁側に月の芒の花こぼれ/深見けん二

縁側に母の居さうな秋日和/高石敏子

縁側にころがす嬰と八ツ頭/津幡龍峰

縁側の簾のうちに西瓜食ふ/高濱年尾

縁側に浪うちよせる春の風/会津八一

縁側へ出て汽車見るや冬籠/子規句集

縁側を拭きゆく蹴出梅日和/岡澤康司

縁側に秋の蚊遣を置きにけり/高濱年尾

俳句例:41句目~

縁側にどうと倒れて日向ぼこ/京極杞陽

縁側にカフカの書置く猪の村/脇本星浪

縁側に夏座布団をすすめけり/杉田久女

縁側には猫のゐるべし干蒲団/細谷喨々

縁側に日のまはりきし春着かな/原田喬

縁側に椅子ありて雷かすかなり/原田喬

縁側へ雪見の火桶持ち出して/松元桃村

だん~に縁側の月よくなりぬ/鈴木花蓑

縁側を走り拭きして麦の秋/龍神悠紀子

縁側欲し春愁の足垂らすべく/中原道夫

縁側の極暑の煤やいづこより/五十嵐播水

縁側へ出て髪とかす薄暑かな/大場白水郎

縁側といふ佳きところ日脚伸ぶ/清水一莉

子規庵の縁側ことに秋暑かな/上田日差子

縁側に射したり消たり雨月かな/阿波野青畝

無住寺の縁側ひろき目借りどき/仲村美智子