再会に関連した俳句の例をまとめました。
再会を含む俳句例
再会す松虫草に妙高に/西尾苑
再会は五十一階花曇/山田弘子
分銅と冬日の縁に再会す/原田喬
再会は麓を風の山法師/小川トシ子
再会の男で女で夜の蓮/河野多希女
再会は駅の北口初時雨/岡部名保子
再会す残雪浅間近立つに/相馬遷子
再会の紺を絞りぬ西出口/攝津幸彦
雪嶺の麓再会と言ふ茶房/福田蓼汀
再会の言葉探して駅うらら/湯川雅
象潟の再会合歓の花の下/池田義弘
再会のみな大声や雲の峰/中村明子
花菜漬再会も亦別れなる/荒井正隆
河越える再会南に海覚え/金子兜太
再会の友よ花野に綱引かむ/仁平勝
草虱靴にも付けて再会す/降籏幸子
再会は偲び合ふこと夏霞/千原叡子
笛売と再会十年後の音色/伊丹三樹彦
会葬が再会の場に冬薔薇/長谷川治子
雷鳴の中の再会なりしかな/山田弘子
俳句例:21句目~
再会とは墓へ合掌法師蝉/平井さち子
再会のあとの秒針疲れてる/中村浩美
再会のくちごもりたり初桜/笹瀬節子
再会の手を永預け草の花/伊丹三樹彦
再会はあるまい落葉拾い合う/八木實
再会は一語もて足る鉄線花/中村春芳
味気なき再会なりし天の川/中村苑子
再会や丘の母校は日焼け顔/峠谷清広
再会や卯の花腐し暗けれど/山田弘子
再会や海猫一瞬の紙ふぶき/大島雅美
再会や舞台の上の枯れ山河/対馬康子
再会や遠き山ほど紅葉濃し/関口祥子
再会を約し振りあふ冬帽子/千代博女
再会を約す別れや冬晴るる/轡田幸子
秋深し見舞ひしことを再会に/下田稔
さんざしの花を頼りに再会す/飯村恭代
再会や殊に人寂ぶ梅雨の川/文挟夫佐恵
再会の日傘に入れてもらひけり/林節子
再会の夢一途なり額紫陽花/三輪みよ子
再会のオリオン楯をきらめかす/曷川克
俳句例:41句目~
再会や緑に染まり歩み寄り/嶋田摩耶子
再会は別れあるもの涼しけれ/高木晴子
再会のはらから老いぬ心太/平田/千鶴
金色の雲丹をほろろと再会す/内田冬至
雨季来りなむ斧一振りの再会/加藤郁乎
再会に似て手触れたり今年竹/村越化石
再会やくちなしの花胸に沈め/八木三日女
再会のむなしかりしよ春の鵙/柴原美紀子
面映ゆき再会のありゆすらうめ/邨瀬繁子
失意者冷え入日と再会高みへ出て/香西照雄
再会す杜鵑花の紅のいよよ濃く/鍵和田ゆう子
再会や時雨るゝ波止に手を引かれ/平尾みさお
再会の明日へ吊りたる夏衣/今成志津「山茱萸」
再会の素つ気なかりし草石蚕かな/平沢陽子「茫茫」