舞妓に関連した俳句の例をまとめました。
舞妓を含む俳句例
ゆく年の女歌舞妓や夜の梅/蕪村
春眠や舞妓に固き箱枕/史あかり
年問へば舞妓十六大石忌/星野椿
行違ふ舞妓の顔や朧月/尾崎紅葉
舞妓の辺春の筍甘き香を/渡辺桂子
一葉忌舞妓の通ふ英語塾/荒井書子
美しき舞妓来てをり夏芝居/町春草
髪形同じ舞妓らかにかく忌/森田峠
表札の舞妓涼しき名を並べ/岬雪夫
春の月舞妓も眠る別れなり/渡邊水巴
ずゐき祭上七軒の舞妓出て/田川/栄
住つかぬ歌舞妓役者や冬篭/黒柳召波
梅花祭舞妓の髪に雪が降る/尼崎たか
揉みにもむ歌舞妓の城や大晦日/来山
寒紅の口を絞りて舞妓かな/皿井旭川
舞妓居る二階にとかく投粽/楠井光子
かの舞妓大きくなりぬ厄詣/波多野爽波
はんなりと舞妓点前の花の袖/西本一都
褄とつてとほる舞妓に鉾囃子/細川加賀
叔父の僧姪の舞妓や大石忌/松本たかし
俳句例:21句目~
寒おすと京の舞妓の抜衣紋/新保ゆり子
寒晴やあはれ舞妓の背の高さ/飯島晴子
山茶花や舞妓が通るまた舞妓/川崎展宏
悪びれず鯛焼食ぶる舞妓かな/松村幸一
春の雪止んで舞妓の通りけり/鈴木鷹夫
京舞妓色涼し気なお辞儀かな/筑紫磐井
栗ごはん外を舞妓の通りけり/大石悦子
流し雛舞妓の指が押しやりぬ/石河義介
舞妓くる智恩院さま花しぐれ/萩原麦草
舞妓の髪匂ふ貴船のほたる川/千谷頼子
舞妓ゐて外にぎやかや檀の実/渡辺純枝
舞妓来て川床に団扇の風造る/山口誓子
舞妓舞ふ息も聞こえて床料理/岩本律子
信号を舞妓と待ちぬ冬あたたか/都筑智子
寒紅の舞妓も見たり外套被る/百合山羽公
帯みたいな路地から舞妓/事始/池田政子
舞妓来る橋のざわめきかにかく忌/河本和
春の舞妓何か言ひたき顔をせり/鈴木鷹夫
舞妓見てたしかに京や日傘/阿部みどり女
葛切や八坂詣での舞妓来る/佳藤木まさ女
俳句例:41句目~
夜涼しき家並に添へば舞妓来つ/太田鴻村
切れ長き伏目冷え冷え舞妓かな/江原宮子
都をどり硝子のやうな舞妓の目/沖/久治
八一忌の墨買ふてゐる舞妓かな/上山茅萱
月の西瓜舞妓と居てざれ言もなし/林原耒井
都をどりの髪にて舞妓参じけり/紅露ゆき子
顔見世や舞妓居ならぶかぶりつき/中田余瓶
鴨川をどり舞妓のままで踊る舞妓/古屋秀雄
牡蠣舟に舞妓が乗れば灯の揺るる/梶山千鶴子
舞妓起てば枝垂れざくらの夜明なり/渡邊水巴
川床に居る舞妓ちらちら橋を見る/成瀬正とし
顔見世のはねて出て来る舞妓かな/山内年日子