マラソンに関連した俳句の例をまとめました。
マラソンを含む俳句例
マラソンの全走者消え初霞/丸山哲郎
土蛙マラソンのビリ懐しや/成田千空
蘖の脇をマラソンの息息息/須川洋子
秋夕映森はマラソン吐き続け/井上宗雄
田園の憂鬱よ鼠のマラソンよ/椎名弘郎
マラソンの余す白息働きたし/野澤節子
雪嶺やマラソン選手一人走る/西東三鬼
マラソンの背中見送る冬木立/池田敬彩
蟻の貌してマラソンを完走す/片岡宏文
うけ口の苹果の莟マラソン過ぎ/川崎展宏
呟くや寒夜マラソンに追抜かれ/細川加賀
元日の市民マラソン城めぐる/船坂ちか子
マラソンの息の均等二月の風/宇多喜代子
湾曲し火傷し爆心地のマラソン/金子兜太
マラソンの一団くづれ山笑ふ/渡邊千枝子
マラソンの息が過ぎたる冬の幹/岸原清行
マラソンの息をひきずる初御空/井手貞子
彎曲し火傷し爆心地のマラソン/金子兜太
マラソンの窓下馳せすぎ事務始/岡田貞峰
寒潮に沿ふマラソンの唇その眉/鈴木鷹夫
俳句例:21句目~
北風あたらしマラソン少女髪撥ねて/三鬼
寒林にマラソン声を先立て来る/宮坂静生
夕焼の間に合うようにマラソンす/小泉静
蝿取草一人マラソン帰り来る/八木林之助
千人の地ひびきマラソン枯野へ発つ/豊田晃
寒中マラソン紙吹雪のごと発走す/内田美紗
息はづませ月の陸橋マラソン過ぐ/宮坂静生
泳ぐやうにもがきマラソン涅槃雪/仙田洋子
蕗煮つまるマラソンの最後尾過ぎ/河合凱夫
マラソンが歩いてきたる野菊かな/細川加賀
マラソンが見ゆ青梅雨の城下町/柴田白葉女
マラソンの足扇形に滝の使徒か/八木三日女
計時するマラソン監督着ぶくれて/山前洋子
耕し疲れマラソン疲れかさなりし/今坂柳二
白鷺のようなマラソン遠く癌すすむ/赤尾兜子
皮膚赤くマラソン終へて毛襯衣着る/中山純子
マラソン青年ルソーの冬の森を抜け/河野南畦
マラソンのあとクローバーに伏し息す/草間時彦
マラソンに賭けし日遠しオクラ食む/小谷野重雄
マラソン通過痰ぬらぬらと操短地區/鈴木六林男
俳句例:41句目~
マラソン少年うろこ雲曳き久保山忌/諸角せつ子
千鳥の声鈴振るやうに子のマラソン/加藤知世子
マラソンの背に負ふ孤独北風つよし/中尾みどり
マラソンの止ることなし木蓮白し/長谷川かな女
マラソンのおくれた首を消さずに振る/林田紀音夫
樹下の冷えてのひらにマラソン小さくなる/桜井博道
スタートは水菜でありぬ女子マラソン/たまきみのる
マラソンをなぜヒロシマでするんだろう/相原左義長