臀に関連した俳句の例をまとめました。
臀を含む俳句例
羅の臀に風月常新/松瀬青々
妻の座は臀の座なり茸山/静塔
涼しかる月の門辺の臀/尾崎紅葉
臀むけて犀の尿や夏の果/田島浮舟
地の窪に臀埋め一教師と枯野/原裕
肌衰う臀に祭の汗ながれ/和知喜八
鮭取りの臀濡れて走りけり/沢木欣一
鰍突きまぶしその臀充実す/加藤楸邨
寒や妻の臀太る貧極まるに/小林康治
ジーンズの臀潔し冬の虹/猪狩行々子
麻服の臀は皺をたくはへぬ/大石悦子
夏の夜やたゝいてまはる臀/尾崎紅葉
昇坑湯に並ぶる臀や春闘後/仁尾正文
青梅の臀拭く布巾しろきかな/中田剛
臀丸き妻の脱穀ベルト張り/西東三鬼
増上寺臀舐大鬼やんま来る/大石悦子
臀力をもて歳晩の杭打てり/岸風三樓
臀皺付けたる春のコートかな/不破博
草の戸の臀たれ猫や暮の秋/飯田蛇笏
青梅も茜刷きけり臀のすぢ/室生犀星
俳句例:21句目～
みほとけの大き臀の煤払ふ/大橋櫻坡子
ミシン椅子秋夜の妻の臀剰り/草間時彦
安珍の臀さむきかな浦芝居/本土みよ治
秋の蚊の物思ふ臀を繞りけり/尾崎紅葉
臀丸く葱坊主よりよるべなし/西東三鬼
満々たる馬の臀見え冬越す芽/成田千空
胡麻の花を破りて蜂の臀かな/西山泊雲
菜は花に妹は濯ぎの臀まろし/清水基吉
蕃茄のそろへる臀の露けしや/青木敏彦
臀たれてむだ飯くらふ秋の猫/飯田蛇笏
臀で押す革張りのドア墓地満員/上月章
橇馬の臀毛少なに老いにけり/飯田蛇笏
ヨットの帆臀たくましく担ぎゆく/有働亨
子の臀や秋の出水をないがしろ/野村喜舟
臀出して注射されをり神の留守/清水基吉
臀にこほろぎのこゑ憑きしらし/藤田湘子
青梅の臀うつくしくそろひけり/室生犀星
馬の臀摶たれてひびく霜来つつ/藤田湘子
なんばんといづれぞあかし猿の臀/飯田蛇笏
ハンカチに滲む臀型うまごやし/上田五千石
俳句例:41句目～
児の臀のまろきを洗ひ菖蒲湯に/小松崎爽青
地吹雪と行くほのぼのと馬の臀/橘川まもる
子の臀のまろさ青芝を圧すまろさ/大野林火
子の臀の肥ゆるばかりの初湯かな/杉山岳陽
子の臀を掌に受け沈む冬至の湯/田川飛旅子
花キャベツもぐ日の渦へ臀立てて/名和/翠
かがやける臀をぬぐへり海女の夏/阿波野青畝
臀あたためつ天國の話すこししたり/細谷源二
抱きし子のやはき臀なり湯に沈む/秋元不死男
皿ってもみよ天泣は臀球の地動詞かな/加藤郁乎
食人の竟さみしきろ胸/臀/腿食ひ盡し蹠を食ひ/高橋睦郎
