ほうれんそうに関連した俳句の例をまとめました。
ほうれんそうを含む俳句例
菠薐草薹立ち妻の誕生日/西本一都
鶏交る菠薐草の端踏みて/菖蒲あや
夫愛すほうれん草の紅愛す/岡本眸
先生の菠薐草をまた賜ふ/下村槐太
雨つけて菠薐草も黒髪も/岸本尚毅
菠薐草妻奨めればそろと箸/高澤良一
菠薐草土に喰ひ込み氷る谷/沢木欣一
巡視船菠薐草を茹でてをり/安川掴雲
斎の膳はうれん草の緑かな/高野素十
菠薐草種子吐かせある莚かな/西本一都
作らねど句は妻もすき菠薐草/富安風生
母許の肥立ちうれしき菠薐草/久米惠子
菠薐草一把も一人には過ぎて/石山佇牛
はうれん草女の野心萎え易き/西村和子
引き捨てし菠薐草よ花ざかり/吉田ひで
赤い根のところ南無妙菠薐草/川崎展宏
金婚夫婦小鳥となれり菠薐草/山本嵯迷
好き嫌ひ直らぬ齢はうれん草/高澤良一
梅が散るほうれん草の畑かな/清崎敏郎
風強き日は子が太りはうれん草/小島健
俳句例:21句目~
あを~と菠薐草の雪間かな/増田手古奈
わがために吾家貧しく菠薐草/下村槐太
われにある野性の血潮菠薐草/出井一雨
ジャズ唄ひ乍ら菠薐草洗ふ/樋口玉蹊子
しをらしや細茎赤きはうれん草/村上鬼城
はうれん草一把さげ赤ん坊の父/中山純子
はうれん草頭そろへて友をまつ/寺田京子
忘られて鬱の色なる菠薐草/鍵和田のり子
箱蒔の菠薐草やかな女の忌/阿部みどり女
菠薐草の花咲き涙いつ乾く/阿部みどり女
吾子のロ菠薐草のみどり染め/深見けん二
菠薐草如でて自愛や切なりと/宇多喜代子
独身やほうれん草はすぐゆだり/菖蒲あや
菠薐草の赤根が好きで踊り好き/星野紗一
さんざんな日の食卓にほうれん草/高澤良一
不可もなし可もなし菠薐草甘し/星野麥丘人
ドア開ければ菠薐草の畑がある/加倉井秋を
菠薐草の花は葉の色さびしき日/中尾寿美子
菠薐草スープよ煮えよ子よ癒えよ/西村和子
ほうれん草乳首のごとき根を洗う/間宮千江
俳句例:41句目~
ほうれん草一把も一人には過ぎて/石山佇牛
はうれん草湯の上に水継ぎ足して/高澤良一
菠薐草買はずにすみしほどの出来/松谷良太
己が把を菠薐草の葉がいたはる/中村草田男
ほうれん草の冬爆弾が仕掛けられ/和知喜八
ほうれん草つめたリュツクヘ妊る妻/金子兜太
ほうれん草の赤根揃へ束ねられたる/大橋裸木
はうれん草の花がすたすたゆくアジア/栗林千津
低い垣ぬちほうれんさう植わりぬかる道/喜谷六花