長生(き)に関連した俳句の例をまとめました。
長生(き)を含む俳句例
長生や口の中まで青薄/永田耕衣
長生の薬尋ねよ春の山/尾崎紅葉
長生に徳あり姥がすわり餅/園女
長生を思へば遠き夜長哉/正岡子規
須く長生すべし青畝の忌/中村一志
長生きや口の中まで青薄/永田耕衣
長生きの猫の目蓋雪催/宇多喜代子
長生に徳あり姥が居り餅/斯波園女
花楝鍛冶屋長生きしてをりぬ/益和實
長生きの象を洗ひぬ天の川/桑原三郎
此の村に長生多き岡見かな/黒柳召波
長生きの眉毛をぬらす干菜汁/角光雄
長生の恥もおもはず花見かな/諸九尼
父よりも少し長生き三尺寝/岩永涼風
ブラジルに長生したく薬掘る/荒木宗平
冬籠り長生きせんと思ひけり/正岡子規
妻の墓洗ひ長生きしすぎたり/喜多青波
曽根崎に水打つてゐて長生きす/角光雄
水鶏鳴く長生きの芸うとましき/安西篤
汽車よりも汽船長生き春の沖/三橋敏雄
俳句例:21句目~
転倒すわが長生の賑はひに/中尾寿美子
長生きして神様次の駅はどこ/内田南草
長生きの島よりの苞松とれる/楠本静枝
長生きの朧のなかの眼玉かな/金子兜太
長生やある時間以後揚羽蝶/中尾寿美子
長生きも意地の一つか初鏡/鈴木真砂女
長生きをしさう風蘭見て曰く/高澤良一
長生をあやまつてゐる春袷/大木あまり
花八つ手長生き詫びる遺言状/しまはへい
秋涼し長生きさせてもらひしよ/村越化石
長生のわれにかへれば桃の花/中尾寿美子
亀鳴くを聞きたくて長生きをせり/桂信子
長生きはしたいしたくない秋扇/伊藤君江
長生をせよといはれて紅葉見る/星野立子
かかる里長生きしさう青き踏む/仁科聖鳥
韮の花長生きの母ありがたし/星野麥丘人
長生きをしきりに詫びて胡麻叩く/小原啄葉
長生きとは泪呑むこと花観ること/榊原伊美
長生きをしてたのまれて茶揉唄/百合山羽公
長生きをせよと言はれて日永臥す/村越化石
俳句例:41句目~
清盛より長生きしたり四月馬鹿/小佐田哲男
化物は長生きからすうりのはな/正木ゆう子
長生きをせよといはれて紅葉見る/星野立子
長生きは下手と言いつつ零余子飯/木室希実子
長生きのうしろめたさや木の葉髪/吉田ひで女
糸瓜さがり長生きすること腑に落ちず/龍岡晋
長生きをせよといはるゝ蚊遣かな/久保田万太郎
はんざきのあぶく長生きせよといふ/宮下みのる
長生きも芸のうちてふ黴げむり/七田谷まりうす「北面」