壁画を使用した俳句

壁画に関連した俳句の例をまとめました。

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壁画を含む俳句例

羅に天女の壁画舞ひをさむ/原裕

旅人に遺る壁画や春の雨/有働亨

舞ひ昇る壁画の天女秋桜/小寺良一

桐の実や古墳の壁画彩淡し/野田武

瑞雲の壁画の広間名刺受/千原草之

剥落の壁画を裡に雪の塔/吉野義子

北風募りが吐く陶壁画/中戸川朝人

国東の富貴寺の壁画春霞/曽我賢孝

秋雨や壁画あせたる堂開く/島村茂雄

白鳳の壁画出し里柿たわわ/宮原悦子

断々の神の蛇ゐる壁画かな/桐野善光

冬晴や釈迦一生の大壁画/ふけとしこ

横穴の狩の壁画に春惜しむ/松本澄江

地下道の壁画の鳥年ゆけり/宮武寒々

壁画とも天井画とも梅仰ぐ/鷹羽狩行

日傘さし白き壁画の中通る/中山玲子

夏に入る壁画残欠鷺図かな/金田咲子

露けしや壁画の仏たち渓彩/加藤水万

冬乾く壁画地の船天の船/野見山ひふみ

壁画より抜けきて翁畦を塗る/倉田勝栄

俳句例:21句目~

夏休み校舎に虹の壁画描く/小山たけし

威し銃壁画女人にひびきけり/吉田愛子

影までも描かれ壁画の馬に冬/有馬朗人

合歓さくや壁画に遠き日の光/角田竹冷

春寒や卓の上なる壁画集/阿部みどり女

楽鳴らす壁画百仏地虫出づ/岡部六弥太

樹が父のやうな立秋壁画展/神尾久美子

黄落や壁画の天女舞ひゐたり/矢納満江

竹散るや壁画女人の衣の音か/大東晶子

聖母祭囚徒に壁画許されつ/伊東狩袴郎

銭湯の壁画の富士に西日差す/池田和夫

人獣の相摶つ露の壁画かな/佐々木有風

修正会や壁画の釈迦が入れ代る/西谷剛周

死の町に残る壁画の身に入みて/森里秀子

春陰の壁画整すもひとりなる/北見さとる

白露に壁画の雅楽ひびきけり/大岳水一路

めつたやたらの線風邪神の壁画/栗林千津

氷る月蝕記憶に遠き空の壁画/河野多希女

かの館の壁画の火事を怖れけり/山口甲村

壁画古り浄土曼陀羅霧のごと/野見山朱鳥

俳句例:41句目~

模写進み壁画うするる秋の風/大岳水一路

壁画はロココ遠い黍みな青年めく/楠本憲吉

壁画古墳人馬つちふるごとくなり/野見山朱鳥

凍つる夜のビルの壁画の未来都市/和田耕三郎

ボーナスや壁画の少女さびしい目/小長井和子

春雨やジヨツトの壁画色褪せたり/高村光太郎

うすれ消ゆ壁画の箔やちゝろ虫/長谷川かな女

笛吹いて涼し壁画の飛天仏/木暮剛平「飛天」