百歳に関連した俳句の例をまとめました。
百歳を含む俳句例
更衣百歳の腕通したる/大串章
百歳の柩の軽く春の雪/成田千空
百歳の春も隣や餅の音/正岡子規
数へ年百歳といふ耳袋/高橋悦男
百歳の景色を庭の落葉かな/芭蕉
百歳の気色を庭の落葉哉/松尾芭蕉
三鬼百歳敏雄八十雲に烏/黒田杏子
百歳に死生の匂ひ水仙花/橋本榮治
百歳の婆の束ねし盆の花/中嶋秀子
百歳の母のゆるりと花衣/栗下廣子
母の日の百歳祝ふ膳低し/藤重良昭
夏星よ黒猫百歳の耳立て/金子皆子
百歳の双子姉妹や金屏風/富田昌宏
杖に石ふれ炎昼の百歳婆/辻田克巳
百歳の媼を守る柚子の家/成瀬喜代
百歳の母の音頭や福は内/高島和子
百歳の瞽女歌流る夕牡丹/小林富美子
二人のめ四百歳づゝ菊の花/正岡子規
今在せば草城百歳冬のばら/松永泰江
青あらし七百歳の樟の息/百合山羽公
俳句例:21句目~
本間様の百歳雛に片栗菓子/田中英子
百歳も一歳もゐる初笑ひ/中村しおん
百歳の小町目を張り秋の暮/大橋敦子
百歳を囲み曾孫が年賀述ぶ/大内逸山
百歳を越ゆるどなたも花衣/黒田杏子
百歳杉倒せば凍土泣き崩る/長野深青
菊膾百歳の手のやわらかく/相田勝子
虫聞くや幾度眠れば百歳に/野村喜舟
百歳に遠しガラスの指紋拭く/高澤晶子
百歳の彼方は雪の野づらかな/成田千空
百歳の母を上座に屠蘇祝ふ/藤井恵伊子
百歳の春愁おもひいたらずや/橋本榮治
百歳の義母の部屋にも初暦/上村津祢子
百歳の誓子と見たり雪の富士/内田幸子
百歳は花を百回みたさうな/宇多喜代子
百歳も生きて何する達磨の忌/松田都青
ひねもすと百歳の叔母春炬燵/八木政子
向日葵や百歳生きて何食はむ/藤田湘子
坐禅涼しむ百歳の声耳底に/加藤知世子
紫陽花も百歳堂にひつそりと/京極杞陽
俳句例:41句目~
胡桃割る百歳の音と思ふかな/中澤康人
水飯や二十日寝たれば百歳と/皿井芳子
百才の形見となりし牡丹咲く/田中源蔵
雀噴く百才王の破顔より/゛/攝津幸彦
露の世の百歳生きし骨拾ふ/橋本ふみ子
百歳の真ン中色のシクラメン/田中千恵子
百歳のわれを見てゐる朧の木/平松彌栄子
百歳の黄泉路は花野分けゆくか/楠田光子
百歳まで生くるてふ夫ごまめ噛む/村山たかゑ