寄席)を使用した俳句

寄席)に関連した俳句の例をまとめました。

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寄席)を含む俳句例

深川に寄席の帰りの桜鍋/杉阪大和

春霖を囃す昼寄席素通りに/菅裸馬

簪屋と向きあふ寄席や夜の秋/寒々

町中や庭持つ寄席の畳替/増田龍雨

初寄席の曲輪咄の懐紙かな/伊沢恵

初寄席の池田の猪の雪景色/飴山實

寄席出でて方向音痴秋の暮/辻田克巳

寄席囃子聞のよろしと河鹿飼ふ/槐太

猫八が虫を鳴く夜の寄席を出る/永六輔

寄席はねて上野の鐘の夜長哉/正岡子規

門火焚く横丁曲る寄席がある/京極杞陽

追儺寺抜けて大須の寄席囃し/加古家也

初寄席やただ円生の惜まるる/野村喜舟

春の夜や寄席の崩れの人通り/正岡子規

寄鍋を囲む寄席好き芝居好き/伊東白楊

昼寄席に晒井の声きこえけり/渡辺水巴

寄席にゐて身の翌日思ふ夜寒かな/龍雨

更衣寄席へ行く日を胸づもり/藤田湘子

こほろぎや入る月早き寄席戻り/渡辺水巴

初寄席に枝雀居らねど笑ふなり/岸本尚毅

俳句例:21句目~

何燃えて瞳をひく火鉢寄席の秋/宮武寒々

寄席を出し目鼻に寄るや冬の霧/石田波郷

毛布被る一むれ寄席の歸りかな/正岡子規

猫八のうぐひす声や寄席日永/遠藤喜久女

寄席囃子聞こえてをりぬ初観音/浅場芳子

寄席を出て秋夕焼のすさまじく/杉山岳陽

寄席湧きて笑はぬ顔も円朝忌/小夫香久之

こほろぎや寄席の楽屋の独り酒/水原秋櫻子

ふるき寄席閉づる噂や恵比須講/水原秋櫻子

寄席の前焚火してゐる淋しさよ/成瀬正とし

寄席はねて衿かきあはす一葉忌/真鍋/完子

待つとなく寄席開くころの冷し酒/藤田湘子

手爐さげて頭巾の人や寄席を出る/正岡子規

寄席小路に遊ぶ児や溝の三日の月/久米正雄

鉱山人のうまし女連れぬ寄席の秋/宮武寒々

初寄席やいろものになる出の囃子/能村登四郎

寄席の戻りべつたら市へまはりけり/増田龍雨

煤掃きしともなく寄席へゆきにけり/中島月笠

早く行きて下足番居ず寄席の秋/阿部みどり女

蒸す寄席に一夜のあそび梅雨に入る/石塚友二

俳句例:41句目~

毛布被りたるがまじりし寄席の歸り哉/正岡子規

永き日の寄席の呼び込みおもろいでぇ/松野篤子

節分やたまたまとほる寄席のまへ/久保田万太郎

ぎんぽから揚げてもらうて寄席かへり/北村かつを

寄席裏に住みついて夏大根おろす/橋間石「和栲」