瓔珞を含む俳句例
観音に瓔珞海に春昴/佐野美智
内陣の瓔珞透ける宵月夜/毛塚静枝
枯桑の瓔珞散らす野辺送/松藤夏山
瓔珞に秋の風鳴る観世音/狹川青史
瓔珞の煤紐なびき常楽会/本田一杉
花瓔珞聖にぎはふ橋の上/筑紫磐井
飯桐の千の瓔珞より落花/行方克己
捕鳥場へ瓔珞落ちの鶫かな/松藤夏山
瓔珞のきらら天女の水遊び/加藤房子
藤の房瓔珞とせる在原寺/小笠原里子
うつむきて瓔珞重しわがひひな/及川貞
小鳥落つ瓔珞垂れし如くなり/松藤夏山
瓔珞に護摩火かゞやき初不動/和田花青
花瓔珞御髪かざれる入内まヘ/筑紫磐井
瓔珞のゆらめかんとす萩のころ/和田悟朗
つくつく法師鳴く青桐の実の瓔珞/喜谷六花