夏鴉を含む俳句例
夏鴉何を託宣国上寺/高澤良一
夏鴉遺跡の丘に何漁る/高澤良一
水爆忌なし日本の夏鴉/攝津幸彦
夏鴉地に婉蜒と時間あり/和田悟朗
仏飯におほひかぶさる夏鴉/中嶋秀子
夏鴉かわかわと鳴く薪能/大川ひろし
夏鴉捨身の生を吾に強ふや/村越化石
威嚇して地を掠め翔ぶ夏鴉/高澤良一
幻を啣へ砂丘の夏がらす/百合山羽公
琴の音や水田わたりに夏鴉/石川桂郎
何もかも足る世に殖えて夏鴉/高澤良一
夏鴉瓦礫のなかにうづくまる/巌谷小波
夏鴉見上ぐる人を小莫迦にす/高澤良一
夏鴉開口一番「夜が明けた」/高澤良一
廃船のたまり場に鳴く夏鴉/福田甲子雄