茶房を使用した俳句

茶房に関連した俳句の例をまとめました。

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茶房を含む俳句例

枯柳鮓屋茶房も蔵構へ/瀧春一

金色の猫翻る雪の茶房/伊丹公子

雪嶺の麓再会と言ふ茶房/福田蓼汀

福寿草茶房に妻と親しみぬ/伊藤白雲

涼まんと帆船模型置く茶房/高澤良一

小鳥来る頃の茶房の窓の席/鈴木鷹夫

この茶房静かに年の逝きにけり/森田峠

茶房あり春雨傘をここにたたむ/上村占

冷房の茶房に芭蕉の行脚説く/関森勝夫

青嶺立つ茶房に双眼鏡置かれ/中田尚子

師に届くる鈴虫茶房にて鳴けり/樋笠文

城下町茶房も遺跡花ミモザ/嶋田摩耶子

書肆街の茶房古風に秋の薔薇/西島麥南

クリスマスツリー飾りて茶房閑/翁長恭子

ブルゾンや茶房の隅の指定席/片山由美子

ペチカ燃ゆ根室の街の茶房かな/東本礼子

リラの香や押せば鈴鳴る茶房の扉/原柯城

リラ冷えの茶房に鈴の鳴る扉/本庄登志彦

地下茶房夢の眼に追われる怒り/鳴戸奈菜

極月の祇園の茶房惜しみ発つ/小原菁々子

俳句例:21句目~

日覆して蔦の茶房もエルグレコ/澤田緑生

鈴虫のひるも鈴振る地下茶房/福島富美子

春水に臨む茶房に寄つてみよか/京極杞陽

檸檬盛つて夜は酒售る駅前茶房/鈴木栄子

祭待つ茶房にキツネメイクの男/高澤良一

降る橡に頭打たる東独茶房の前/北野民夫

オキザリス雨の茶房に人在らず/中谷朔風

撓みふかく冬の茶房にバナナの房/宮津昭彦

ボースンと云ふ名の茶房涼あらた/山田桃晃

玻璃越しにスケート場に茶房あり/高濱年尾

コゝア喫む茶房二月の棕櫚のかげ/岸風三楼

りら冷や旧姓呼ばれる地下茶房/明才地禮子

茶房より鴎見てゐるアイスティー/鈴木鷹夫

子山羊飼ふ茶房に花野締めくくる/横山房子

隅つこが好きで茶房の花すみれ/鈴木かほり

春ちかき茶房の花卉をめでにけり/西島麦南

木彫木菟飾り茶房の愛鳥日/大島民郎「山月」

秋口の夜となる茶房クオ/バディス/長谷川双

しぐるるや茶房に大きパリの地図/麻殖生伸子

秋唇の夜となる茶房クオ/バディス/長谷川双

俳句例:41句目~

プールで遇ひ茶房で別れしだけのこと/鈴木榮子

閉店茶房に彩おとろえぬゼラニューム/伊丹公子

リラ冷えや地下の茶房にランプの灯/内山美江子

葛切や茶房を統ぶる木版画/野末絢子「未来図合同句集」